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第7話「show time 正体」

「え~っ!!俺、記憶喪失だったの?」
情けない会話だ。当然覚えているはずもない
話によれば、母が呼んで来たみたいだ
  
彼女の名は「古河 遥」
同級生で実を言えば、彼女だ。当然、可愛い
何も分からぬまま、荷物をまとめ
病院を出て行く俺と遥…
しかし、その手はがっちりと握り締められている。
  
「金は?」と尋ねると
「あなたのお母さんが出していったわよ。」
「あのババアが!?」
「ババアじゃないでしょ。」
「つい癖で…すいません」
「これからどうするの?行宛ないんでしょ」
ドキッとした。
「何でしっとる?」
「あなたのお母さんが言ってたわよ。」
「…まあ、当然、探さなきゃならんねんけど」
「仕方ないわね。彼女なんだから。」
「彼女だからって何?」
「鈍感だわねぇ。当分の間、四条と同棲してあ・げ・る♥」
四条は口をあんぐり開けたまま固まった。
by sukima802 | 2005-05-13 23:32 | 京都夢恋路物語
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