「え~っ!!俺、記憶喪失だったの?」
情けない会話だ。当然覚えているはずもない 話によれば、母が呼んで来たみたいだ 彼女の名は「古河 遥」 同級生で実を言えば、彼女だ。当然、可愛い 何も分からぬまま、荷物をまとめ 病院を出て行く俺と遥… しかし、その手はがっちりと握り締められている。 「金は?」と尋ねると 「あなたのお母さんが出していったわよ。」 「あのババアが!?」 「ババアじゃないでしょ。」 「つい癖で…すいません」 「これからどうするの?行宛ないんでしょ」 ドキッとした。 「何でしっとる?」 「あなたのお母さんが言ってたわよ。」 「…まあ、当然、探さなきゃならんねんけど」 「仕方ないわね。彼女なんだから。」 「彼女だからって何?」 「鈍感だわねぇ。当分の間、四条と同棲してあ・げ・る♥」 四条は口をあんぐり開けたまま固まった。
by sukima802
| 2005-05-13 23:32
| 京都夢恋路物語
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